2022年06月24日

『デンジャー・クロース 極限着弾』を考察する11 ロンタンの闘いがもたらしたこと

『解放戦線は少なくとも我々と同等に武装していた。しかし我々の携行弾薬は不十分だった。
最小携行弾薬数を小銃は140 発、軽機関銃は500発に増やすように改善した。
また、D中隊への空中投下による弾薬補給時、各弾薬は梱包された状態であり、小火器への再装填が遅滞した。
解放戦線 は60mm迫撃砲を使用していたが、同クラスの迫撃砲はオーストラリア軍の小銃中隊の標準装備ではなくなっていた。
歩兵大隊には81mm迫撃砲が配備されたが、重火器中隊が管理することになっていた。
今回の戦闘時のように、敵が我々に対して肉薄した場合には(有効射程距離の短い)軽迫撃砲の再装備が検討された。
しかし、軽迫撃砲は小部隊においては行動能力を制限してしまうことが予想された。
代替案として小銃中隊にはM-79グレネードランチャーが支給され、重火器中隊の81mm迫撃砲はM113APCを改修して自走砲化が図られた。』
弾薬が空中投下されたシーンでも「7.62と5.56を分けろ!」なんてセリフがありましたね。
ハリー・スミス少佐が提出した戦闘詳報には「挿弾子による給弾は時間が掛かるので、任務時には装弾済み弾倉の携行数を増やすべき。加えてプラスチック製弾倉も考慮する必要あり。」なんて書いてありました。1966年でプラスチック製マガジン…



『デンジャー・クロース 極限着弾』では、ボルトフォワードアシストの無いM602と追加されたM603の2種類が使用されています。遠景用にはエアソフトガンやラバーガンが使用されているようです。
↓こちらはAustralian War Memorialに所蔵されている、1ATF/HQ中隊に所属していた某中尉が使用していたXM16E1とか。


レシーバーの刻印やシリアルナンバーが見どころなんでしょうかね…小火器には興味がないので猫マタギしてしまいます…

↑こちらはベトナムに非ず。北ボルネオ国境地帯で抽出用ヘリコプタを待つ、オーストラリアSAS/2中隊の某氏。こちらはM602でしょうかね。

劇中でハリー・スミス少佐をフォローするジャック・キルビー准尉。件の空中投下のシーンで、危うく弾薬箱に押し潰されそうになりましたね。

解放戦線の重機関(SG-43)が最終防御線に肉薄した際に、フルオート射撃と手榴弾で沈黙させたシーンがありました…!
劇中では各兵士は弾薬を節約すべく単射に留めていましたが、いよいよ(絶対絶命)という描写も兼ねての演出でしょうかね。
まかり間違ってもAR-15=民間モデルなのでセミオートしか出来ない、というわけではありません!
この辺はミリタリー専門家ではないと間違えることはあるかもしれませんね。

参考:Danger Close: The Battle of Long Tan
Internet Movie Firearms Database
Australian War Memorial  

2022年06月23日

『デンジャー・クロース 極限着弾』を考察する⑩ 劇中登場する小火器や火砲について。

劇中に登場する小火器や火砲について補足してみます。

公式サイトでは「オート・メラーラMod.56 105mm榴弾砲」と紹介されています。しかし、英国連邦であるオーストラリア及びニュージーランド軍での正式名称はL5 105mm榴弾砲です。

こちらは撮影時のスチール写真。撮影には(当然ですが)空砲が使用されています。発砲炎も多いですね。
空砲射撃の場合は後座量も反動も少ないので、特別な油圧装置を取り付けて撮影で使用されています。迫力あるシーンになりました。

「L1A1 セルフローディングライフル」オーストラリア軍ではSelf-Loading Rifleを略したSLRと呼ぶのが一般的です。劇中で殆どの兵士がスリングを使用していません。オーストラリア軍だけではありませんが、基本的に"己の小銃は常に己の手で掴んで離すな"と叩きこまれているからです。

「ベルUH-1イロコイ」劇中で実際に飛行する機体は同型モデル(ベル204)が使用されています。

こちらはベル204を当時の塗装に基づいて再現された機体ですが…

なんと飛行を伴わないシーンでは、実際に作戦で使用された後、国内で展示保存されていた機体(A2-1022)を使用して撮影されています。

「オーウェン・マシンカービン」"水道管を使って製造するという伝説を生んだ変わり種"と解説されていますが…ちょっとよく意味が分かんないですね。劇中に登場するのはオーウェン・マシンカービンMk1/2でしょうか。スミス少佐の戦闘詳報では9mm口径は威力不足であると記載されています。

「M1911 A1自動拳銃」"45ACPまたは455ACP弾を使用"と解説されています。455ACPて何だろ?と思ったら455ウェブリー弾ですか…M1911A1はアメリカ軍からの支給品なので45ACPですね。スミス少佐はブラウニング・ハイパワー用ホルスターに収納しています。

こちら作戦終了後、報道陣に対して当時の状況を解説しているスミス少佐。右腰のホルスターが確認できます。

「AK47自動小銃」"7.92×33mm Kurz弾使用"と解説されていますが、7.62×39mm弾ですね…

戦闘後、遺棄された小火器にはAK-47が33挺が含まれています。

こちらも作戦終了後に滷獲したAKー47を射撃テスト中の6RAR兵士。

「SKS-45スミルノフ・セミオートマチック・カービン」…SKSカービンと呼称するのが一般的ですね…ミルノフではなくシモノフが正解…スミルノフてウォッカですか…

「Stg44突撃銃」遺棄された小火器リストに含まれていないので、実際に使用されたかは不明です…

こちらは詳細不明ですがインドシナ半島に持ち込まれていたStg44…WW2後、フランスで弾薬が製造されていた、との話もあるようです。戦後、あちこちの国(チェコスロバキア等)で製造されていた小銃なので、特別珍しくはないかもしれません。
こんなとこかなぁ…しかし、間違いが多過ぎですね。
添削し始めると本当に疲れます…

参考:映画「デンジャー・クロース 極限着弾」公式サイト
Danger Close: The Battle of Long Tan Facebook  

2022年06月23日

『デンジャー・クロース 極限着弾』を考察する⑨ ロンタンの戦いは50年間封印されたのか?②



ちょっと長いですが、『DANGER CLOSE: The Battle of Long Tan』プロダクションノートから抜粋。DeepL翻訳でザックリと日本語化…
~物語とこの映画の重要性~

『DANGER CLOSE』は、この戦いの事実が非常に重要であり、タイムリーな映画である。
ベトナム戦争へのアンザック(ANZACs)の参加は、国際的にほとんど知られていないか、あるいはほとんど忘れられている。
驚くべき事実は、オーストラリアが最後にアンザック映画を製作してから30年以上経っていることです。
オーストラリアが製作した戦争大作映画のほとんどが、第一次世界大戦を扱ったものである。
1981年の『ガリポリ』と1987年の『砂漠の勇者』が挙げられます。
「ロンタンの戦い」は特別な事実であると同時に、執念、不屈の闘志、劣勢を語り継ぐべき永遠の物語でもある。
この戦いで、108人の若く、ほとんど経験のないアンザック兵士たちが2,000人の熟練兵と戦いました。
「私たちは、このような結束、敗北を受け入れない個人と個人の絆を常に思い出すことが必要です。」
と、クリブ・ステンダース監督は述べています。
「ベトナムに行った兵士たちは、本当に理解されなかった」と彼は続ける。
「彼らは傭兵と呼ばれ、罵倒されました。RSL(退役軍人専用慰安施設)のクラブに入ることさえ許されなかった。
しかし彼らは、ロンタンの戦いだけでなく、ベトナム戦争全体を通して、どのような活躍をしたのか。
1966年8月の午後、4時間にわたって繰り広げられたこの戦いが、彼らの心に深く刻み込まれていることを、私たちは知ることができます。
この戦いは、50年以上にわたって彼らを苦しめ、多くの傷跡を残してきたのです。
この映画は、その恐ろしさを露わにし、観客に彼らが経験したこと、そして、彼らが抱かなければならなかったことを教えてくれる。
そして、50年以上もの間、ほとんど無言で抱き続けなければならなかったものを、観客に示すものです。」

プロデューサーのマイケル・シュワルツはこう述べます。
「DANGER CLOSEは、今この瞬間にとても重要な映画です。
特にオーストラリアとニュージーランドにとって。このような映画は滅多にありません。
アメリカはこういう映画をよく製作します。私たちが戦争の英雄を称えるときは、しばしばオーストラリアの古典的な自虐的な方法で行われます。
ベトナム戦争は政治的にも不人気な戦争として片付けられてしまいました。
しかし、要求された以上のことをやり遂げた彼らを称えることが、現在のオーストラリアに必要なことなのです。
彼らは超人的なヒーローではなく、英雄なのです。」


劇中でジャック准尉を演じたアレックス・イングランドは、ロンタンの戦いの退役軍人と、その日に亡くなった人々への敬意が必要だと感じています。
「第一次世界大戦と第二次世界大戦に赴いたディガー(Digger:豪州兵のあだ名)達は、しばしば上層部の命令を無視してでも戦友を助けあい、守り抜く行動に出ていました。
これらの要素は全て、ロンタンの戦いと結びついています。ロンタンの戦いは、私たちを構成する重要な要素だと思います。」


ラージ二等兵役のルーク・ブレイシーも、こう付け加える。
「歴史を知ることはとても大切なことです。もし私たちが失敗から学ばないのなら、私たちは同じことを繰り返す運命にあります。
この人たちが私たちのためにしてくれたことを、私たちは決して忘れてはいけないのです。
この物語とその語り方が、ロンタンの戦いの教訓を様々な観客に伝える手段になることを願っています。」


バディ伍長役のラザラス・ラトゥーリーは語ります。「この物語は、非常に残酷な状況の物語です。しかし彼らの仲間意識と友情から生まれる素晴らしいものがあります。信じられないほど感動的でした。」

プロデューサーのマーティン・ウォルシュは語る。
「新しいアンザックの神話と伝説を作り続けることが重要なのです。
この映画は、ほとんど認識されていないアンザック・ベトナム帰還兵の全世代の名誉を不滅にするだけでなく、古傷を癒すのに役立つかもしれません。
これは本当に普通の少年が並外れた男になったという真実の物語なのです。」
ざっくり訳すとこんな感じです…
と、作品を制作した意義としては、ベトナム戦争から50余年が経過したなか、ほとんど語られなかったベトナム退役軍人とロンタンの闘いを見つめ直す必要性に駆られた、といったところでしょうか。
日本国内配給会社の"50年の封印を解き、その全貌が明らかになる!"は、長く語られることのなかったロンタンの戦いの全貌が明らかになる!
なんてニュアンスで考えれば、あながち間違いでもない、かもしれませんね。
でも、内容を完全に読み違えている人がいらっしゃいました…
どうやら、オーストラリア政府としては「ロンタンの闘い」は不名誉な戦闘内容であり、それをひた隠しにしたい思惑がある、だから50年も語られなかったのだ…なんて、ほぼ陰謀論めいた妄想ですね…
「日本公開時に、本作品の後援を在日オーストラリア大使館に依頼したが断られた。」これはオーストラリア政府が本作戦を封印したいからである、ともコメントされていました。
ちょっと、いや、かなり驚きましたね。
ホントに本作品を鑑賞されたのかも分かりません。
本当に最悪です。

参考:DANGER CLOSE: The Battle of Long Tan公式サイト
FINAL_Danger_Close_The_Battle_of_Long_Tan_Production_Notes.pdf  

2022年06月23日

『デンジャー・クロース 極限着弾』を考察する⑨ ロンタンの戦いは50年間封印されたのか?①

『デンジャー・クロース 極限着弾』
日本公式サイトから抜粋→
『これは、ベトナム戦争中オーストラリア軍108名人が南ベトナムの農園地帯“ロングタン”で南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)軍約2,000人を相手に戦った「ロングタンの戦い」を壮絶に描く、史実を基にした本格戦争映画だ。この戦いは、オーストラリア軍戦死者18人、負傷者24人というオーストラリアが戦ったベトナム戦史上、1日の損失で最大の戦いであったのにも関わらず、その功績を称えられることがなく50年もの間埋もれてしまっていた。』
←引用ここまで

こちらは日本公開版のリーフレット。"50年の封印を解き、その全貌が明らかになる!"と記載されています。
映画が本国で公開されたのは2019年で、日本での公開が2020年…
ロンタンの闘いは1966年なので、あれこれ計算が合いません。
ロンタン・クロスが建てられたのは1969年だけど…

オーストラリアでは8月18日はベトナム退役軍人の日(ロンタンの日)とされていますが…果たしてロンタンの闘いは封印されていたんでしょうか?
圧倒的な敵兵力数を退けた6RAR(オーストラリア陸軍第6歩兵大隊)D中隊の敢闘は、南ベトナム軍事援助司令部(MACV)とベトナム共和国軍司令部と、オーストラリアのハロルド・ホルト首相から絶大な賛辞を受けています。
1968年5月28日、アメリカ合衆国のリンドン・B・ジョンソン大統領から6RARに対して大統領部隊感状(Presidential Unit Citation)が授与されています。後にオーストラリアから6RARに対して戦闘名誉章(Battle honour Long tan)が贈られています。
D中隊を率いたハリー・スミス少佐をはじめ、戦闘に参加した兵士は殊勲されています。

Military Close授与後のハリー・スミス少佐。何とも言えない表情ですな。
前述しましたが、オーストラリアでは8月18日はベトナム戦争退役軍人の日とされています。
2006年にはロンタンの闘いから40年という節目に、オーストラリアでドキュメンタリー番組が放送されています。

The Battle of Long Tan
ナレーションはサム・ワーシントン。最近、姿を見ないなぁ…
実は2016年公開を目指して、ロンタンの闘いを映画化する企画が進行していました。企画時はハリー・スミス少佐をサム・ワーシントンが演じる予定でした…しかし資金調達を含めて映画化は遅れました…

クラウドファインディングとオーストラリア政府からの助成金も受けて、何とか映画は完成しました。
長くなりそうなので続く…

参考:http://dangerclose.ayapro.ne.jp/info/introduction
DANGER CLOSE: The Battle of Long Tan - Transmission Films  

2022年06月21日

『DANGER CLOSE 196X』後日談


『DANGER CLOSE 196X』後日談です。この解放戦線/解放軍参加者さん達の写真が…回り回って

自分でも信じられないですが、
ヴォー・グエン・ザップ将軍のご子息である
Võ Điện Biên氏(写真左)からお誉めの言葉を戴きました。
「素晴らしいイベントをしていただきありがとうございます。今のベトナムの若者はあの戦争を忘れつつある中で、このようなしっかりとした解放軍と解放戦線の装備を再現し、とても感激しております。この世から去った同志たちと私の父ザップもきっと喜んでおります。ディエンビエンフーの戦いも楽しみにしております。また写真を送ってください。」「これは本当に標準的な装備だよ、素晴らしい!」とコメントを頂きました。
たとえ戦争ごっこ遊びでも、よもやこんなことになるとは思いもよらなんだ。解放戦線/解放軍で参加された方々、本当にありがとうございました!参加した方々が切磋琢磨した結果ですね。しかし、まあ驚いた。これからも頑張ろう。  

2022年06月21日

『デンジャー・クロース 極限着弾』を考察する⑧ M113兵員輸送車について



劇中で活躍する、オーストラリア陸軍第1装甲車戦隊/第3中隊のM113A1兵員輸送車。まさに騎兵隊の登場!といった描写でした。

こちらは、実際にロンタンの闘いに参加したM113A1兵員輸送車、車両番号134200/コールサイン23Aです。



現用迷彩パターンを削り落として、当時の塗装を施す等のレストアを行っている様子。
6RAR(オーストラリア陸軍第6歩兵大隊)D中隊に対する救援作戦(スミスフィールド作戦)に向かったM113A1は、下記の10両です。

以下はD中隊救援任務に就いたエイドリアン・ロバーツ中尉(当時)の証言です。
「熱帯地方特有の豪雨が我々を襲いました。しかし激しい雨音は我々の兵員輸送車のエンジン音を打ち消しました。その結果、D中隊を完全包囲すべく展開していたD445(解放戦線445大隊)を混乱させました。」
「彼ら(D445)は明らかに油断していました。彼らは武器を肩にかけたまま移動中で、戦闘準備ができていませんでした。」
およそ100人以上のD445と激しい戦闘を重ねながらも、第1中隊はD中隊への救援をやり遂げました。

APC部隊の進路を記した戦況地図。D445は2度に亘りAPC部隊の攻撃を受けています。

1966年8月当時のエイドリアン・ロバーツ中尉。2021年12月29日に亡くなられました。

こちらは劇中のスチール写真。当時のM113A1はオーストラリア国内では稼働状態の車両が枯渇したいるようです。オーストラリア陸軍でアップデートされたM113AS4が撮影で使用されています。


こちらはM113AS4。エンジンやトランスミッション、サスペンション等の走行装置と生残性を高める改修が行われています。車体が延長されたので、M113A1と比べて転輪が1組多いですね。

参考:Australian Military Vehicles Research
Danger Close: The Battle of Long Tan  

2022年06月13日

B2iを弄ってみる…


一匹の妖怪がエアソフトゲーム界隈に現れている…B2iという名の妖怪が…
以前から興味のあった赤外線サバゲー用のユニット、B2iにハマっています。
先日開催した『DANGER CLOSE 196X』でも使用してみました。
これまで、赤外線を使用するガンユニットは数種類が発売されていましたが、殆ど流行りませんでした。
理由の1つとしてはレシーバー(受信)と専用ガンがリアルでなかったことでしょうか…まあ当時はサバゲー全盛期でしたし。

赤い光弾ジリオン、本放送は時間帯が微妙だったので再放送で見てました…面白かったなぁ…
B2iがこれまでの赤外線ガンと大きく異なるのは、14mm逆ネジフロント対応のエアガンにユニットがポン付けできることでしょうか。

※AGM/MP40は14mm正ネジなので、正確にはポン付けではありません。
技術が進歩した結果、ユニットやレシーバーが小型化できたのも大きいですね。
実際に使用してみて、強く感じたのは交戦距離の長さ…!
60~70m程度離れた動くターゲット(メインレシーバー)にも当てられます。これが一番驚きました。
箱出しで70mフラット…!
凄いですな。メーカー公式では最長120mとか。
※メインレシーバーは条件により5cm~30cmの感知範囲となります。
B2iユニットはレンズに調整アダプター(赤外線照射範囲変更)を付ければ交戦距離の変更も可能です。この辺も新機軸?

以下はB2iの長所というか…
1.14mm逆ネジ対応のエアソフトガンならばポン付け可能。
2.60~70mの交戦距離。
3.ゴーグル類の保護具が不要。
4.ランニングコストが低い。
5.B2iは低圧のエアでも作動する。

個人的には⑤の低圧のエアでも作動する、という部分が良いですね。
エアソフトガンの性能もほぼ均一化できるので、ゲームもプレイヤーのテクニックにかかってきます。
ハンドガンでも対物ライフルでも交戦距離が一緒になってしまいますが、そこは調節アダプターを使用してやれば問題解決かも。
最近はエアソフトガンを自作する人も多いですが、最初からB2i専用にすると、物理的にBB弾を発射する機能を省けたりしますね…

まあ、以下は気になったところ。
1.現在のところ、弾数制限が出来ない。
※認定フィールドはサーバーで制限してるかも。
2.メインユニットがサプレッサー型なので銃身長が長くなる。
3.レシーバーが着用している装備(WW2とか)にマッチしない…
4.使用状況で赤外線が反射する。
5.頭部にレシーバーをセットすると、被弾に気がつかない場合がある。
レシーバーを手持ちのヘルメットに付けてみたところ。



やはり目立つ。そんなわけで、ケーブル類を隠す(断線防止)用にチューブ状の生地で隠してみます。だいぶ印象が変わるんじゃないかな。

メインレシーバーはGoProの固定アタッチメントと適合するので、サスペンダーに固定してみました…
サブレシーバーは面ファスナーか安全ピンで固定するイメージ。

何れにしてもケーブルカバーは必要ですな。この辺は試行錯誤。
まだ登場して間もないし、利用者も少ないので改善点は色々とあるんでしょうが、使用者のテクニックと戦術がゲームに活かされる点と安全性を考えると、今後は伸びてくるんじゃないかな。
実際、遠くの目標に命中させるだけでも本当に楽しい。
今後、自分が主催する貸切イベントには必ず使用します。
普通のエアソフトガンとB2iの混用ゲームは、もう少しルールや状況をブラッシュアップしたいところかな。

参考:B2iポータルサイト
  

2022年06月10日

『DANGER CLOSE 196X』無事に終了!



遅ればせながら…『DANGER CLOSE 196X』無事に終了しました…!
参加者28人、見学者1人の小規模イベントでしたが、その分だけ全体的に統制された内容になったかと思います。

今回は千葉県のサバイバルゲームフィールドジェロニモさんで開催しました。

フィールドはもとより、セーフティも綺麗に整備されています…!
エアソフトゲームは、いわゆるヒストリカルゲームのルールに沿いましたが、南側は状況前まではフィールドイン不可としました。
以前から「だいたい敵がどこにいる」という状況がイヤだったので…


南側は斥候チームを編制して、本隊に無線で敵の位置や人数を報告して攻撃を行うこととなりました。
ご覧の通り、フィールド内はジャンゴーな雰囲気満点。

今回、北側は解放戦線を主力として編制されました。事前の打ち合わせ等はなかったようですが、見事に統制されています!
いわゆるベトコン装備と呼ばれている笠(ノンラー)に農民服主体の装備ではないところに注目ですね。
装備もマガジンポーチと水筒、ファーストエイドポーチ程度です。
再現性は世界有数レベルだと思います…!

素晴らしい素晴らしい!
他にもB2iとエアソフトガンを混用したゲームも行いました。
しかし、運用に関してはいくつか改善点がありますね…

改善点1 スモーク(空爆/砲撃支援としての)要請方法。
今回は主催の指示でスモークを焚きましたが、次回は双方が何れかのタイミングで運営に指示可能にします。

改善点2 復活ルール見直し。
復活ルールは、もっとシンプルにします。
1回の状況で2ヒットで重傷。マーカーを1人で2本準備。1発目は白、2発目は赤。赤マーカーになったら自力移動も戦闘も不可。

改善点3 B2i運用方法。レシーバーは人体に装着しなくても良いかも。レシーバーを複数準備して、いわゆるフラッグとして運用するとか。
制限時間内にレシーバー(ターゲット)を撃っていく、長距離(70m程度だけど)狙撃任務ぽい遊び方。狙撃手は2人1組で2チーム。

改善点4 夜間ミリタリーロゲイニング演習。こちらは今回は実施出来なかったので、次回は必ず行います…!  

2022年06月01日

DANGER CLOSE 196X レギュレーション エアソフトゲームに関して

DANGER CLOSE 196X
エアソフトゲームに関して

南側

運営(以下CP)からセクションリーダーに対して〇〇ポイントを経由して進め、〇〇へ増援に向かえ等の指示があります。
南側陣営はTAOR(責任担当区域)内のパトロールをイメージしてください。
軍事作戦です。発砲許可の問い合わせ等、CPからの指示を待つ必要はありません。
攻撃の可否に関しては、編制部隊のセクションリーダーが指揮を執って任務を達成してください。
状況により、常に戦闘行動が行えない場合がありますのでご了承ください。
南側の目標
南側は各国軍と協同して解放戦線を掃討します。
解放戦線の局地的抵抗を掃討、支援基地の排除。
共和国政府軍主導による治安を維持すること。
北側

北側陣営はCPより状況の流れ(ゲーム進行)を伝えておきます。
攻撃の可否や撤退に関しては、編制部隊のリーダーが指揮を執って任務を達成してください。
※南側の無線を傍受しても構いません。

「敵が前進した場合は離脱、敵が疲弊した場合は攻撃、敵が撤退した場合は追撃」当時の解放戦線の行動原理です。
CPからは状況開始、中断、休憩の連絡をします。連絡用無線はCPが貸与します。
北側の目標
支援基地の奪還、政府軍と海外派遣軍に対する損害を強要し続けること。
南側に損害を与え続けることで最終的な勝利を迎えることができます。
北側(解放戦線/解放軍)は、ヒット&ランに徹してください。


被弾(ヒット)判定について:南北陣営共通事項
小銃や装備品の全てを含めて、BB弾が当たった場合はヒット判定です。
ヒットした場合はデッドマーカー(白い布を1巻き分必ず持参してください)を巻いてください。
1度目のヒット(デッドマーカーを1本巻いた状態)で戦闘継続や移動は可能です。
ただし、(デッドマーカーを1本巻いた状態)で2回目に被弾した場合は戦闘も自力移動も不可能になります。
自力移動が不可能な状況(重傷)に陥った部隊員は極力救出してください!
重傷者は他の部隊員1名にタッチしてもらうことで移動可能ですが、足を引きずる等のジェスチャーを必ず行ってください。全力ダッシュで移動するのは止めてください…
治療(復活)ルールについて:南北陣営共通事項
被弾した場合は、Med(衛生担当)の元で治療を行います。
Medにはメモ帳とマスキングテープを貸与します。
マスキングテープを対象者の左手に貼って、治療完了です。※デッドマーカーは外してください。
※貼ってもらったテープは剥がさないでください!状況終了後に確認します!
貸与したメモ帳には治療対象者(本名でなくてOK)の名前を記入してください。
状況終了後に回収します。
Medが被弾した場合は、SL(セクションリーダー)のみが治療できます。

全滅判定について:南側陣営事項
以下の状況になった場合は部隊は全滅判定となり、出撃地点まで後退してください。
1.部隊の半数が重傷化した場合
2.SLとMedが重傷化した場合

北側については状況をみて主催より指示します。