2021年10月18日
フリッチョフ・エルモ・ポルシュ、またはインゴ・ピーターソンについて。

フリッチョフ・エルモ・ポルシュ、またはインゴ・ピーターソンについて。
フリッチョフ・エルモ・ポルシュ(1924-2015)
終戦時階級 SS-Untersturmführer(武装親衛隊小尉)
殊勲
鉄十字章 1級及び2級
白兵戦章 金章及び銀章
歩兵突撃章及び一般突撃章
戦車撃破章(15両撃破、最終スコアは25両以上とも)
降下猟兵章(陸軍型)
名誉鑑章
ドイツ十字章 金章
騎士鉄十字章(非公式ながら1945年4月18日授与とも)
~戦歴~
1941年1月、武装親衛隊「トーテンコップ師団」に17歳で入隊。
同年に発動されたバルバロッサ作戦において、同師団は度重なる戦闘により戦闘団規模にまで縮小した。
既に部隊内で頭角を現していた(中隊を率いていたとも)ポルシュは、圧倒的な赤軍砲火の中での攻撃命令不服従等により、戦地で行われた軍事裁判にて有罪判決を受けてしまった。
ポルシュは降等され、ダンツィヒ・マツカウ矯正収容所の第500保護観察付き執行猶予部隊へと送られた。
そして、己れの名誉を挽回すべく特別執行部隊に志願した。
特別執行部隊である第500突撃大隊は、増強歩兵大隊として編制されていました。
以下は第500突撃大隊(1943年5月時)の編成です。
大隊本部及び本部要員 約22名
突撃中隊(4個小隊)×4
1個中隊 210名
高射砲小隊 約40名
工兵小隊 約40名
輸送小隊 約20名
通信小隊 約10名
補給及び修繕分隊 約30名
医療分隊 約12名
大隊予備(1個分隊) 収容された負傷者により随時編制
大隊構成員 約1000名(1053名とも)
この後、大隊は大きく変革します。

※こちらの画像は1945年時の第600降下猟兵大隊員と思われます。
1943年9月、同大隊の歩兵中隊の一部は落下傘降下訓練過程をハンガリー及びセルビアで受講しました。
本来は第500降下猟兵大隊の新編制に向けての訓練でしたが、歩兵中隊員は訓練過程修了後に(何らかの理由により)原隊へ復帰してしまいました。
この訓練による影響は大きく、第500突撃大隊を特殊任務性の高い"Kommando"として再編制させることになりました。
~続く~