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Posted by ミリタリーブログ at

2021年10月28日

ベトナム派遣オーストラリアSAS「密林内で行動しやすくするためにショートバレル化したのか?」


第1オーストラリア統合任務部隊基地に帰投したオーストラリアSASジョン・オキーフ軍曹(画像中央)。
哨戒任務を終えた隊員たちの姿を動画撮影中と思われます。

Australian Special Air Service (SAS) Vietnam
オーストラリアSASの哨戒任務状況を再現した当時のニュース映画です。
シングルポイントサイトとXM148を装備したM16A1や、隊員達のハンドシグナルなども含めて見どころ満載の動画です。
再現動画ではありますが、SASの哨戒任務を端的に表しています。※哨戒時の行軍スピードに注意。静粛性を厳に行動しています。

哨戒地域に向かうSAS隊員達。画像中央にはXM148を装備したM16A1が見えますが、その奥のSLR(L1A1)に注目。

フラッシュハイダーが削除されています。

こちらの画像が分かりやすいでしょうか。
「ジャングルで行動しやすくするため銃身長を短くした」わけではありません。
本来の機能を排除して、発砲音を増大(50口径を思わせる爆音だったとか)させて、相手を誤認させる目的だったようです。
SLRのフラッシュハイダーは、バードゲージ型なので引っ掛かりやすいわけではありません。
あくまでも個人的な感想でしかありませんが、いわゆるエアソフトゲームでSLRを使用していて「長すぎる」と感じたことはありません。
基本的に、どのエアソフトガンからも同じような飛距離に設定されているエアソフトガンの場合は、短い方が良いのかもしれませんね。

まあ、こんなカービンモデルもありますが。



こちらは「ワイルド・ギース」に登場したL1A1カービン。オフセットされたシングルポイントサイトとか超痺れる…!
参考
https://www.awm.gov.au/collection/C326988
http://www.imfdb.org/wiki/The_Wild_Geese#Custom_L1A1_Battle_Carbine  

2021年10月28日

ベトナム派遣オーストラリアSAS


第1オーストラリア統合任務部隊(1st ATF)が駐留していたヌイダット地区内のSASキャンプでの写真。かなり有名です。
ひときわ目を引くXM148を装備したSLRは、オーストラリアSASのアイコンかも?
かなり昔に読んだ本では「FALをフルオート射撃可能に改造し、20連マガジンを溶接して30連マガジンに…」なんて書かれてました。
そもそもFALはフルオート射撃が可能ですし、オーストラリアはFALを採用していません。
特徴的なタンジェントサイトから見てL2A1でしょうか。

オーストラリアはカナダと共同開発したL2A1(通称AR)分隊支援火器が配備されていました。
連続射撃に耐えうるヘビーバレル、ハンドガード兼用バイポットやタンジェントサイトが備えられています。
しかし、素早い銃身交換は出来ない、銃床のデザインが悪くフルオート射撃には向かない、
またヘビーバレルによって重心位置のバランスが悪いなど、当時の兵士たちからの評価は低いようです。
※実際に射撃訓練を受けたベテランさん曰く「単射ではよく当たる」なんて評価でした。
そんな事情もあってか、ベトナムでのL2A1の使用は限定的な感があります。
分隊支援火器はM60GPMGがありましたし。
※ベトナムにはL4A1やFM-MAGは持ち込んでいないようです。


L2A1には30連マガジンがありますので、わざわざ溶接して自作する必要もありません。
しかし、20+20=30て計算がおかしいような…
ブレン軽機関銃の近代化仕様であるL4シリーズはL1A1とマガジンが共用化されています。
L1A1の装弾数を20連から30連に増やすことが可能ですが、L4マガジンのマガジンスプリングのテンションを上げる必要があります。

次は
「少人数で行動するSASは火力が全てなのか?」
「密林内で行動しやすくするためにショートバレル化したのか?」
この辺についてでも書いてみようと思います。

参考
https://www.awm.gov.au/advanced-search?query=Special+Air+service+vietnam+weapon&collection=true&facet_type=Photograph